陣痛促進剤を用いて出産予定だという方も、最近は増えてきています。
しかし、そう簡単に薬の使用を決めていいものなんでしょうか?
調べてみると、実は陣痛促進剤には恐ろしい副作用が隠されていたんです・・・。
その恐ろしい副作用とは?
実際の事故を転載しておきます。
埼玉県狭山市の産婦人科クリニックでお産をしようとした所沢市の保育士の女性(30)が陣痛促進剤の不適切使用で脳出血を起こし植物状態になったとして、女性の家族が運営元の医療法人と医師に、約2億4800万円の損害賠償を求めてさいたま地裁に提訴したことが1日、分かった。提訴は4月10日付。
なんと、陣痛促進剤を不適切に使用したことで「植物状態」になってしまったというんです。
こんなに恐い薬だったんですね・・・。
訴状によると、女性は昨年4月10日、長女を出産しようと入院した狭山市の金村産婦人科クリニックで陣痛促進剤を投与された後で脳出血を起こした。転院先で帝王切開して長女は出産できたが、女性は植物状態となった。
原告側は、女性には頭痛や血圧上昇などの異常が現れたのに、医師は投与を中止するといった処置を怠ったとしている。促進剤使用の留意点を定めた日本産科婦人科学会などの指針にも反していたという。
クリニックは取材に「適正な医療を行った」としている。
これによると、頭痛や血圧の上昇が起こった際には、
速やかに陣痛促進剤の投与を中止しなければいけないようです。
本当に信頼できるクリニックを受診するのが、一番安全な方法のようですね。
陣痛促進剤を適量使用するのが大事!
薬には2種類あって、「内服薬」と「点滴薬」です。
内服薬は効き目が弱く、効果が出るまでにも時間がかかります。
これだけで陣痛度合いの調整は難しいですよね。
そこで点滴薬も使いながら、症状を見て手動で調整していきます。
この適量を見誤ると、副作用が発生するリスクが高まります。
陣痛促進剤の副作用とは?
冒頭にあげた通り、ひどい場合は植物状態になる可能性が少なからずあります。
また、一般的に一番多い事例は「過剰陣痛」です。
陣痛促進剤のせいで、自然陣痛以上の痛みやストレスが、母体や胎児両方に発生してしまうものです。
この場合は、子宮破裂や胎児ジストレスなどのリスクが高まります。
胎児ジストレスとは?
胎児が仮死状態になってしまう状態です。
そのまま死亡してしまうケースも多く、一度なってしまうと復帰は困難になってしまいます。
じゃあ陣痛促進剤は使用しないほうが良いの?
副作用をこれだけ並べるとそう思われてしまいがちですが、
適量をしっかり使えば、とても良いお薬なんです。
自然陣痛を促進させることで、帝王切開しなければいけないケースを減少させることができます。
帝王切開のリスクは、母体そのものへのダメージが著しく高いですよね。
出来るならば、やらない方が良い手術です。
最悪キズが一生残ってしまうケースだってあります。