髄膜炎の中でも特に注意しなくてはいけないのが、小児髄膜炎です!
子供は抵抗力が弱く、症状をうまく説明することも難しいので、発見が遅れがちです。
もしもの時には入院の必要があるのか?治療方法や後遺症の心配などについても記事にしていきます。
小児髄膜炎ってなに?
大人が発症する髄膜炎という病気が、子供に発症した場合のことを小児髄膜炎と言います。
原因には2種類があり、他人に移る細菌性のものと、ウイルスが引き金になる無菌性のものに分かれます。
細菌性の場合は適切に治療すればすぐ良くなる傾向もあり、注意しなければいけないのは無菌性のほうになります。
主な症状としては、頭痛や発熱、嘔吐、泣き声が弱いなど・・・ちょっとした風邪にも思える内容です。
なので発見が遅れてしまう為、特に注意しなければいけないんですね。
親や周りの人は、常に髄膜炎の心配も視野に入れる必要性があります。
無菌性の場合には症状に特徴があり、上記のほかに頂部硬直というものが起きます。
これは「首の後ろが硬くなり、首を曲げるのが困難になる」というものです。
大人、子供の両方で注意する必要がある症状です。
入院は必要になるの?
基本的には、細菌性と無菌性の両方とも入院の必要があります。
特に細菌性については、周りに移ってしまう可能性もあるため入院をオススメします。
ただし症状自体は軽いため、入院しない選択というのも可能には可能のようです。
無菌性の場合、症状が重くなることも多く、自宅での治療は難しいです。
入院をして、医師から常に適切な治療を受けられる環境でいなくてはいけません。
治療が遅れた場合、後遺症の心配や命の危険すらある恐い病気です。
入院期間としては、1ヶ月以上必要になるというケースが多いようです。
治療方法は?
細菌性の場合は、抗生剤を使った薬物治療が主になります。
あとは点滴を打ち、ひたすら休養になります。
無菌性の場合は、その種類を特定する必要もあるので大変です。
種類が分かったら、そのウイルスに効果のある薬物投与を行い、治療を進めていきます。
根気のいる治療になるので、子供だと特に心配ですよね。
後遺症の心配はあるの?
細菌性であれば、比較的すぐに完治します。
しかし、髄膜に感染した細菌が脳に届くと、脳炎を引き起こし後遺症の恐れが出てきます。
そうならない為にも、小児髄膜炎の恐れがあったらすぐに病院に連れて行くようにしましょう。
無菌性(ウイルス性)の場合でも、治療開始時期が遅くなればなるほど後遺症の心配が出てきます。
同じく脳炎を発症してしまうと、後遺症に悩まされることになってしまいます。
後遺症というのは、主に「学習障害」「難聴」など・・・お子さんの将来に深く関わってくることばかりです。
後遺症を防ぐポイントは、脳炎に発展する前に適切な治療を早く受けることです。
いかがでしたか?
小児髄膜炎って、症状が軽ければただの風邪みたいなものという感覚がありましたが・・・。
後遺症のことを考えると、安易な考えは非常に危険だということがわかりますね(^-^;)
もし髄膜炎が原因で学習障害や難聴になってしまったら、悔やんでも悔やみ切れません。
しっかりと周りが見てあげられるように、環境を整えていきたいですね。