宇宙の果ての向こう側、誰しもが一度は考える謎ではないでしょうか?
人類が持つ永遠の謎の一つであり、それがどうなっているかは想像でしかありません。
しかし最近の科学では、少しだけ宇宙の果ての姿がわかってきています。
宇宙の広さってどのくらい?
人間の想像をはるかに越えた大きさを誇っている、とされています。
その広さは計算上、直径で940億光年とも言われています。
1光年が「光の速度で1年掛かる距離」で、光は「1秒間に地球を7周半するスピード」なので、ものすごい大きさだということがわかります。
そして宇宙全体の大きさは、現在も光の速度以上のスピードで膨張を続けています。
光の速度以上での急激な膨張という現象を、専門用語では「インフレーション」と呼びます。
このインフレーション理論に基づいて考えられるのは、地球が宇宙を観測出来る範囲は「138億光年先まで」という限界があるということです。
その理由は、宇宙の始まりは138億年前で、その時に発せられた光が今やっと地球に届いているからなんです。
それより先は、光が地球に届いていない世界、つまりこちらから見たら真っ暗です。
実際には、そこにも色々な星が点在している可能性が高いんですが、残念ながら観測することは出来ません。
宇宙の果てはあるの?
最近TVで放送されたサイエンスZEROの内容で、宇宙の果てについて面白い観測結果が紹介されていました。
それは「三角形」を使うというもので、その内角の和を求めると全体像が見えてくるということでした。
例えば地球のような球体上に三角形を描くと、内角の和は180度よりも大きくなります。
この場合は「宇宙には果てが無い、球体のような形をしている」となります。
それとは逆に、例えば部屋の角隅の部分に三角形を描くと、内角の和は180度よりも小さくなりますよね。
この場合だと「宇宙には果てがあって、壁のようになっている」ということになります。
また、ほぼぴったり180度になる場合には壁のような平面になります。
これだと「宇宙には果てが無く、ズーっと無限に広がっている」という、ちょっと想像し辛い姿になります。
この原理を利用して、宇宙の果てはあるのか?向こう側はどうなっているのかを検証しました。
結果はどうだったと思いますか?
検証の結果、なんと「ほぼぴったり180度」でした。
ということは・・・宇宙の果ては無く、どこまでも無限に広がっている!
このような結果になったそうです。
でもチョット待って?無限にずっと広がってるってどういう事?
研究者の方々も、これには疑問を持ったようで・・・最終的に想像の話になりますが、こうも言っています。
宇宙はキレイな球体ではなくて、かなり歪んだ丸の形なのかもしれない・・・。
ビッグバンの爆発が強かった所、膨張しやすい所、しにくい所、色々な特性があったと考えているようです。
わかりやすく言えば、イボイボが付いたボールみたいなイメージです。
このイボイボの部分、そこは大小あるけれど実は「少しの平面」が広がっています。
もしかしたら、地球がある場所はこの少しの平面の部分なのではないだろうか?
そういった想像が、今のところ私達が考えられる宇宙の果ての姿なんです。
今後どこまでわかってくるの?
これは完全に私の妄想にもなってしまうんですが、観測はやはり138億光年までしか出来ません。
でも、今後の技術の進歩で「光の速度以上の移動」もしくは「テレポテーション」が可能になれば・・・。
138億光年先に移動して、そこで観測をすれば「宇宙の全体像」が今より解明されるはずです。
そこまで行くのに、何年先になるんでしょうね(^-^;)
今現在では夢物語ですが、何十年後、何百年後には本当に可能になったりして・・・。
もし現実になったら、宇宙地図なんて物も出来上がるかもしれませんね♪