日本人の命!御飯をおいしく食べる際に使う「箸」ですが、これが結構な数のマナーが決まっているんです。
持ち方も大事で、使い方にも・・・。
箸使いのマナーを覚えるのに大事なのは、小さい頃からしっかり親に教育してもらっている事!
これが一番簡単ですし、最初から正しいマナーで箸を使っていれば「なんら大変な事ではない」わけです。
しかしそれは理想であって、現実はそうとはいきませんよね・・・?
そこで今回は・・・大人になった方でも注意していく事で、箸のマナー違反を今より無くしていこう、というスタイルでいこうと思います。
違反行為やダメな理由についても解説していこうと思います。
なので、今のうちに言っておきます。
箸のマナーはたくさんあります!
一朝一夕では出来ないものばかりなので、毎日少しずつ直していくように心がけましょうね。
それでは、箸のマナー違反をご紹介していきます。
・迷い箸(まよいばし)
食卓に料理がいっぱい並べられた時にしてしまいがちな「箸のマナー違反」です。
目的の食べ物だけを狙って、箸で取るようにしましょうね!
・探り箸(さぐりばし)
味噌汁の具なんかを探す時、がさがさ掘り返すようにする行為のことです。
これも迷い箸の対処と同じで、サッと具を取ったあとは残りを探らないようにガマンしましょう(^-^;)
・移り箸(うつりばし)
迷い箸と似ていますが、さて目的のものを箸で取ろうとしたかと思いきや、
急に別のものにターゲットを切り替える行為のことを移り箸と言います。
・刺し箸(さしばし)
よくやってしまうのではないでしょうか?
ブスッと食べ物を刺してしまう行為ですね。こんにゃくなんかは良い標的です。
ここはクールに、しっかり箸で挟めるように練習しましょうね(^-^)
・寄せ箸(よせばし)
箸を使って、食器をズズッと手前へ引き寄せる行儀の悪い行為ですね。
大人はあまりしないでしょうが、子供はよくやってしまいがちなマナー違反です。
・渡し箸(わたしばし)
まだ食べている途中で、皿の上に箸を渡し置きしてしまう行為です。
これは「ごちそうさま」の意味になってしまうので、まだ食事の途中であればマナー違反です。
途中の場合は、箸置きなどに置くようにしましょうね。
・箸渡し(はしわたし)
箸と箸で、食べ物を渡し合う行為を箸渡しと言います。
これは遺骨を拾う際にのみ使われる特殊な箸の使い方なので、食事の際にやってはいけません!
ごちそうさまではなく、ご愁傷様になってしまいます(^-^;)
・込み箸(こみばし)
口の中に食べ物が大量に入ってしまった時、箸を使ってさらに中に押し込む行為を言います。
こんな状態になることはあまり無いとは思いますが、素直に水を飲むなどで対処するようにしましょう。
箸で口の中に食べ物を押し込む姿は、想像以上に見苦しいものです・・・。
・銜え箸(くわえばし)
箸を銜える行為を言います。
箸は食べ物を持つものであって、口に銜えるものではないということですね。
・舐り箸(なぶりばし)
箸を舐める行為です。
よく箸に食べ物がついてしまうかと思いますが、それは舐めてとってはいけません。
そもそも、和食のマナーでは「汁物に一番先」に手を付け、箸に食べ物がつきにくいようにします。
・せせり箸(せせりばし)
箸を爪楊枝代わりに使用し、歯と歯の間の詰まり物をとるような行為です。
面倒でもこういった時は爪楊枝を使用して、箸は本来の目的のみに使うようにしましょう。
・指し箸(さしばし)
箸を使って、人や物を指す行為の事を言います。
気が緩んだときにやってしまいそうなマナー違反ですが、グッとこらえましょう。
・涙箸(なみだばし)
箸の先っぽから汁物の汁がポタポタと落ちてしまう現象のことです。
箸から涙が出ているように見えることから、こういう呼ばれ方をしています。
ポタポタと汁が落ちないように、注意しましょう。
・握り箸(にぎりばし)
本来2本使う箸ですが、それを片手で握り、ひとまとめにし食べるマナー違反行為です。
子供の特に幼児がやってしまいがちですね。
ちゃんとした箸の持ち方をマスターするようにしましょう。
・拝み箸(おがみばし)
「いただきます!」なんて言いながら、こんなポーズをしている人はいませんか?
これを拝み箸といい、立派なマナー違反です。
知ればあとはやらないと思いますので、周りで誰かがやっていたら教えてあげましょう。
・横箸(よこばし)
箸を2本揃えて使用し、食べ物をすくい上げるようにする行為です。
スプーンの代わりみたいに使う、といえばわかりやすいでしょうか?
・違い箸(ちがいばし)
1本は青色の箸、もう一本はピンクの箸。
というような、別々の種類の箸を使う行為を違い箸といいます。
これもマナー違反なので、箸は揃えてから使うようにしましょう。
・仏箸(ほとけばし)
ご飯茶碗に箸を刺して立てる行為のことです。
これは葬儀の時にのみ使用する箸の使い方なので、食事の際はマナー違反です。
縁起が悪いので、絶対にしないようにしましょう。
・叩き箸(たたきばし)
箸を使ってガンガンと音を立てる行為です。
よく、食器などをカンカン鳴らして母親を呼ぶ、なんて場面があるかもしれませんが・・・。
これはマナー違反なので、箸で物を叩かないようにしましょう。
・持ち箸(もちばし)
箸の使い方に慣れた大人がやってしまいがちなマナー違反です。
箸を持ちながら、その手で食器も一緒に持ってしまう行為です。
焦らず、食器を持つ手には箸を持たないようにしましょう。
・受け箸(うけばし)
おかわりをする際、箸を持ったままの状態のことを言います。
つまり、箸を置いてから「おかわり」をしなければマナー違反です。
・空箸(からばし)
食べ物に一度箸を付けたあと、それを食べずに箸を置いてしまう行為です。
「なんで箸付けておいて食べないの?」と思われるので、やらないようにしましょう。
基本は「目的の食べ物のみを取る」のが箸使いのマナーです。
・洗い箸(あらいばし)
箸に付いた食べ物を、汁物をつかって洗う行為です。
非常に汚い行為で、見た目も悪いので注意しましょう(^-^;)
・もぎ箸(もぎばし)
箸に付いてしまった米粒などを、口でもぎとる行為です。
舐り箸と似ていますが、箸はあくまで「食べ物を取るための物」です。
・噛み箸(かみばし)
箸を噛んでしまう行為です。
これは子供に多いマナー違反ではないでしょうか。
箸は噛む物ではありません(^-^;)
・掻き箸(かきばし)
食べ物を箸を使い、掻き込むようにして食べる行為です。
食器内の食べ物が少なくなった時などにやってしまいがちですが、スマートに箸を使うようにしましょう。
・直箸(じかばし)
取り箸が用意されているにも関わらず、自分の箸で大皿から食べ物を取る行為です。
直箸を勧められない限りは、しっかり取り箸を使うようにしましょうね。
・すかし箸(すかしばし)
魚を食べる際に、片側の身を食べ終わったあとひっくり返さず、骨の間を縫うように箸を使い魚を食べる行為です。
裏側の身を食べる際は、ひっくり返して食べるようにしましょう。
・こじ箸(こじばし)
自分の好きな具材だけを食べるために、箸を使い探り出す行為を言います。
食べ物は混ざった結果おいしいものが数多いです。
作った人のことを考えて食べるようにしましょう。
・揃え箸(そろえばし)
箸をトンッと食器やテーブルなどに立てて、高さを揃える行為です。
「さて、食べるぞ!」という時の最初にしてしまいそうですが、手を使って揃えるようにしましょう。
・撥ね箸(はねばし)
嫌いな食べ物を箸で撥ね退けることです。
箸のマナーを守ると、自然と嫌いな物が無くなってきますね(^-^)
・重ね箸(かさねばし)
一つの食べ物だけを食べ続ける行為です。
和食のマナーでは、汁物⇒ご飯⇒おかず⇒ご飯⇒汁物・・・と交互に食べる事になっています。
・振り箸(ふりばし)
涙箸にならない為にと、箸を振り回して汁を飛ばす行為です。
汚いのでやめましょう。
・落とし箸(おとしばし)
箸を落としてしまう行為です。
不注意で落としてしまう場合がほとんどだと思いますが、ちゃんとした持ち方でしっかり持ちましょう。
いかがでしたか?
以上、数多い箸の使い方マナーですが、少しずつ直すように心がけていきましょうね(^-^)
また、大人になればなるほど「知らなければ恥ずかしい事」です。