小児がん治療のあとの後遺症として有名なのが「早期合併症」と「晩期合併症」です。
せっかく完治しても、その後にやってくるこれらは厄介です。
この2つの病気には症状、期間の違いがあります。
早期合併症では、術後すぐに起こるものが該当します。
たとえば不整脈です。
脈が早くなったり遅くなったりすると息苦しくなり、心臓や身体への負担はかなり大きいです。
また、低血圧や出血なども該当します。
血圧が低くなると、頭痛やめまいを引き起こす原因となります。
冷え性になったり、食欲不振になってしまう恐れもある恐い症状です。
一方、晩期合併症ではがん治療終了後、数ヶ月~数年の間を経て発症する病気です。
「もう完全に治った!」
と思って忘れている頃に出てくる、非常に厄介な存在です(-_-;)
ここで誤解が起きやすいのですが、治療前に存在したがんの転移が二次がんではない。
ということです。
がん治療を行った際の、放射線治療跡や化学療法の後遺症です。
ちなみに症状には「二次がんの発症」「肝炎」「低身長化」「骨粗しょう症」などがあります。
二次がんでは、異変をいち早く見つけ早期治療することが大事です。
現在の医学では、二次がんが発症するパターンや起きやすい環境など、わからない事が山ほど有ります。
そのため、日頃から注視して体調管理をしていく必要があります。
具体的には、発がん物質のものを口に入れないようにする。
身体の不調を確認したら、すぐ医療機関を受診すること。
また、低身長化なども悩みのタネとなるようです。
抗がん剤の副作用で、成長ホルモンが正常に分泌されず身長が伸び辛くなります。
社会に出た時にどうしても幼く見られてしまい、満足に仕事も与えてもらえないという事があるそうです。
「骨粗しょう症」も併発する場合があります。
骨の中がスカスカになる病気ですね。
骨の骨量が減っていくと、骨折しやすくなったりとてもモロい状態となります。
ひどい話だと、走っただけで骨折した!
なんて事例まであるようです。
さて、早期合併症と晩期合併症は周りのケアが大切ですし、本人が一番つらいものです。
しっかりと支えてあげられる環境作りから始めましょう!
実は小児がんに、あのAKBメンバーの増田有華さんも悩まされていたようです。
しかし、今は完治して元気にアイドル活動を続けています。
過去にそういったことがあっても、しっかり今も活躍出来ているということは励みになりますね♪